海外FXで収益を得られた場合は、所得に合わせて税金がかかる仕組みとなっています。今回は確定申告の方法やポイントなどについて、詳しく解説していきます。
税金がかかるタイミング
海外FXの場合は、一年間の収益が確定となる12月31日が課税のタイミングとなります。収益を得る度に税金がかかるのではなく、1年の終わりにまとめられるという点を覚えておきましょう。含み益が発生していたとしても、決済をしないと課税対象にはならないという点に気を付けてください。決済をしてる状態の収益が、課税対象になります。
海外FXで取引を行う場合は、最初にポジションを持っている状態になり、その後決済を行って損益の確定となります。ポジションをただ持っているだけでは、収益を持っているという扱いにはならず、含み益という不確定の状態です。決済をしなければ、仮に12月30日を迎えたとしても、収益には含まれません。あくまでも決済を行って得られた収益に対して、税金が発生すると覚えておいてください。
確定申告の方法
確定申告書は、国税局のページからアクセスして、パソコンで入力するのが最も手軽です。近年ではこの方法が一般化しているので、よほど特別な事情が無い限りは、国税局のページから入力をするのがおすすめできます。申告の種別を選ぶ項目では、所得税を選択してください。もし不動産所得や事業所得などが発生しており、申告が必要な場合は決算書収支内訳書を選択します。あとは生年月日をはじめ、一つずつ項目を埋めていきましょう。
最も大切な所得金額については、間違えないように気を付けながら入力してください。また、海外FXで得た利益はもちろんですが、経費についても同様に誤入力をしないように心掛けましょう。そのあとは所得控除を入力し、サイト上で表示される所得税額をチェックしてください。自分が納める所得税額が分かったら、あとは住民税などを入力して、確定申告書の提出となります。
節税対策のポイント
海外FXの運用にかかったお金は、経費として計算しておくようにしましょう。税金がかかるのは、収入から経費を引いた金額に対してなので、経費が掛かった分だけおさめる税金が低くなります。経費の計上について基準は定められていませんが、通信費や交通費などを含めて計算するのが一般的です。日頃から何にいくら使っているのか、細かくメモをしておくようにすると、確定申告がとてもスムーズになります。
もし他に副業を行っていた場合は、損失額を合算することも可能です。たとえば近年流行している仮想通貨やネットショップの運営など、さまざまな副業と合算ができるので、忘れないように計上してください。ちょっとしたポイントをおさえておくだけで、確定申告でストレスを感じなくなります。毎年面倒な作業ですが、ある程度の収益を得ている限りは、必ず行わなくてはなりません。海外FXでも課税対象になるのは変わりないので、忘れずに手続きを行いましょう。